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W**S
Insightful and Worth Reading
Really helping me rethink my approach to my own learning as well as my teaching to be more effective.
K**U
常識を覆す学習理論の最前線
内容: 最新の認知心理学の研究によって明らかとなった効率の良い学習方法を一般人向けに平易に解説した本。 「ひたすら繰り返す(復習する)」、「同じ勉強対象に集中して取り組む」、「できるだけ短期間で多く回す」、「線引きを使い分ける」・・・そうした日本でも半ば通説的に正しいとされている学習方法が実は効率が悪いということが明らかにされる驚きの内容である。 学習初期段階での学習対象の意味付け・符号化(Encoding)の重要性の強調、復習段階での検索型学習(Retrieval)、間隔的学習(Interleaving)、交互的学習(Spacing Out)、多様的学習(多種的学習)の重要性の強調をその内容とする。 検索型学習とは、頭の中の長期記憶を想起(検索)することに重点を置く学習方法。具体的には、学んだ対象について自問、書き出し等を行うことによって頭を使って思い出す作業を行うことによって学んだことを長期記憶に蓄積することを目指す。 間隔的学習とは、学習したことを短期間で連続して集中的に繰り返すのではなく、間隔を空けて復習する方法。 交互的学習とは、一つの学習対象を連続的に行うのではなく、ABCDABCDのように交互的に学習する方法。 多種的学習とは、交互的学習と似ているが、学習対象の分野に多くのヴァリエーションをもたせること。 以上の間隔的・交互的・多種的学習方法はいずれも、それらを実践することにより、より長期記憶から想起(検索)することを困難にするものである。そして、そのように記憶想起が困難であればあるほど、より学習対象が長期記憶に蓄積される、ということを述べている。 そして、短期間で連続的に繰り返すことを推す従来の学習方法は、「慣れ」により学習の負担を下げ、勉強をした気にさせるだけで、実は効率が非常に悪い、ということが述べられている。 以上のような内容を非常に多くの実験例を通して説明されている。良い点: 我々が本能的に正しいと考え、現に多くの学習方法論者が述べる勉強方法が誤っているという事実は驚くというほかはない。具体的な実験結果を通じて、我々の予想を裏切るような勉強方法が実は効率が良いのだと論証されていく様は非常にエキサイティングだ。 また、本書の優れた点は、上記の学習方法論を通じて、具体的にどのような学習をすれば効率の良い学習ができるかを具体的に説明している、という点にもある。悪い点: 内容としては、上記のように優れているが、冗長に過ぎる。特に、実験例などは最初は興味深く読めるものの、次第にその多さに辟易してくる。驚異的な結果を薄っぺらく述べるのに抵抗を感じることは理解できるが、いくらなんでも引き伸ばしすぎだ。 実際、本書で述べられている内容は、ネット上にある "What Works, What Doesn't" - By John Dunlosky, Katherine A. Rawson, Elizabeth J. Marsh, Mitchell J. Nathan and Daniel T.Willingham というPDFの記事で同じようなことが述べられている(もちろん、本書の内容全てが含まれているわけではないが)。しかも、その長さ6ページ。 時間がなければこの記事を読むだけでも十分勉強になるだろう。結論: ★×4 内容は素晴らしいが冗長。ということで、★×4。
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